フランクリンの十三徳

1.節制 

 頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。


2.沈黙

 他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。よけいな無駄話はしないこと。


3.規律

 自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事は、それぞれ時間を決めて行うこと。


4.決断

 なすべきことをやろうと決心すること。決心したことは、必ずやり遂げること。


5.節約

 他人や自分に役立つことにのみお金を使うこと。すなわち無駄遣いはしないこと。


6.勤勉

 時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。


7.誠実

 だまして人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉も、また同じ。


8.正義

 不正なことを行い、あるいは、自分の義務であることをやらないで、他人に損害を与えないこと。


9.中庸

 何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け激怒するに値すると思っても、がまんしたほうがよいときはがまんすること。


10.清潔

 身体、衣服、住居を不潔にしないこと。


11.冷静

 つまらないこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心を取り乱さないこと。


12.純潔

 性的営みは、健康のためか、子供を作るためにのみすること。性におぼれ、なまけものになったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用をなくしたりしないこと。


13.謙譲

 イエスおよびソクラテスを見習うこと。

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ベンジャミン・フランクリン
(英語: Benjamin Franklin, ユリウス暦1705年1月6日(グレゴリオ暦1706年1月17日)[1] - 1790年4月17日)は、アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。また、凧を用いた実験で、雷がelectricity(電気)であることを明らかにしたことでも知られている。現在の米100ドル紙幣に肖像が描かれている他、ハーフダラー銀貨にも1963年まで彼の肖像が使われていた。

勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物。己を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられる。『フランクリン自伝』はアメリカのロング・ベストセラーの一つである。